相(あい)の又(また)の兼の山(南保)

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  1. 昔話・民話

 昔、昔。いっぱいの山の問にある蛭谷(ぴるだに)の村に、たいへんな長者がおりました。
「うちには、でかいとお金もあるし、山もある。子どももいっ
 ばいいて、ごくらく、ごくらくじや。ただ一つの心配は…。」
実(じつ)は、この長者の子どもの中に、あまりきれいじゃないむすめが一人いて、なかなかおむこさんが見つからなかったのです。
「なんとか、むこどんを見つけんことにはのう…。」
長者は、うでをくんでは考えました。
 そのころ、蛭谷と川向こうの羽入(はにゅう)とでは、山のなわばりあらそいがたえませんでした。ところが、長者は、羽入の村に、自分のむすめにちょうどにあった若者(わかもの)を見つけました。そこで、長者は、その若者の父親に、むすめをもらってくれるようたのみに行きました。
 川をはさんで、けんかがたえない問がらです。長者が、
「あのう…。」
と話しかけただけでも、
「なんの用だ。おまえさんと話すことは何もない。」
と、そっけない返事(へんじ)です。
 それでも、長者は続けます。
「おらあ、あの山、むすめにやるがにした。」
「しゃあ、だめやにか。山みたいに大事なもんを。」
と、父親が言いました。ところが、長者が、
「なん、またっせまん。そこでさあ、むすめを山といっしよに、
 そこなちのおっさまに、もろうてもらわれんまいか。」
と言えば、話も少しおだやかになってきました。
 そして、なんやかんやあったのですが、長者のむすめは、山一つかついで、めでたく羽入へ、よめ入りしたそうです。
 それで、今でも、相の又の東の山は、山崎村のものになっているという話です。

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