西の寺のてんぐ(大家庄(おおえのしょう))

関連カテゴリ

  1. 昔話・民話

昔、昔。大家圧の西の寺の天井(てんじょう)うらに、三人の親子てんぐが、住んでいました。あるとき、高岡(たかおか)から旅のお坊(ぼう)さんがきて、

「一晩(ばん)、とめてくれ。」
と言いました。

「寺にてんぐがいるから、あぶない。」
と、ことわられたのですが、お坊さんは、

「てんぐなどいない。」
と、あがりこみました。

 しばらくすると、子てんぐは、お寺の小僧(ぞう)になりすまして、そのお坊さんに、しょうべんの入ったお茶をもっていきました。お坊さんは、すごくおこりましたが、旅のつかれもあり、ねてしまいました。
 すると、今度は力持ちの親てんぐが、お坊さんのねていたたたみを上下に動かしました。お坊さんはびっくりして外に飛(と)び出しました。
 実(じつ)は、この親てんぐは、すがたはあらわさないが、寺のおしょうさんとなかがよく、手紙で用事のやりとりをしていました。
たとえば、こんなこともありました。ある日、このてんぐは、近くのお寺のお坊さんが、連絡(れんらく)をせずに西の寺をおとずれることを知り、さっそく、

「明日、月山と南保のお坊さんが、酒のたるを持ってくるから、
 えんかいの用意をしてください。」

と、手紙を書き、天井うらから下げました。おしょうさんは、
その手紙を読み、用意を整(ととの)え、門の外で出むかえました。

「今来るか、今来るかとお待ちしておりました。」

そう話すと、二人のお坊さんはびっくりしたそうです。
 しかし、このてんぐは、いたずらがすぎて、しょうじをもやしたり、のき下に火の玉を走らせたりしたので、とうとうおしょうさんは、おこって、

「寺をあらすことはゆるさない。すぐに反省(はんせい)して、この寺を守れ。できなければ、ここを立ち去(さ)れ。」
と言いました。

 その後、いたずらはなくなり、しばらくてんぐは、寺に住んでいましたが、あるとき、
 「長い間、お世話になりました。これから、能登(のと)へ行きます。たまに遊びにまいります。今までのお礼(れい)に、おなかの薬とねしょうべんをなおす薬の作り方を書いておきます。」
と、手紙をのこし、立ち去りました。その手紙は、今でも西の寺にのこっているそうです。

朝日町TV
もっともっと朝日町
びるだん物語
バタバタ茶
びるだん和紙
朝日町燻製事業
特別栽培米・有機野菜プロジェクト
朝日町facebook
朝日町五叉路クロスファイブ
朝日町さゝ郷ほたる交流館
▶富山県朝日町への
アクセスはこちら