しじみ貝の川(泊)

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  1. 昔話・民話

 泊(とまり)町の佐昧神社(さみじんじゃ)の前に木流川(きながしがわ)があります。菖は水がきれいでつめたく、とてもおいしいしじみが取れたので、「しじみ貝の川」とよばれていました。そのため、近所の人はもちろん、遠くの人もわざわざ取りにきて、川はいつもにぎやかでした。また、しじみ貝や魚をえさにして、カワウソも楽しくくらしていました。

 さて、この村に、しじみ貝のおつゆが大好(す)きな、四平(しへい)さという人がいました。その四平さが、川に入ろうとしてふと見ると、カワウソが、大きなしじみ貝をおいしそうに食べていました。
「ははん、カワウソめ!大きくてうまそうなしじみ貝ばかりを取っているなー」
よくばりな四平さは、カワウソがにくらしくなって、火のついたたばこを投げつけたり、石をぶつけたりして、カワウソを追いはらおうと、何度も何度もカワウソをいじめたのです。
 ある日の夕方のことです。仕事でおそくなった清六(せいろく)さが、足ばやに橋をわたろうとすると、くらがりから歌が聞こえます。
「いい湯(ゆ)だなあ~、いい湯(ゆ)だなあ~」
どこかで聞いたような声だなあと思いながら、おそるおそる近よってみると、なんと、四平さが、川の中で首までつかって、気持ちよさそうに歌っているではありませんか。
「四平さ、四平さじゃないがけ!なにすとらすが!ここはふろじゃないが、川じゃげ、しじみ貝の川じゃげー」
と、清六さがあわてて声をかけると、
「ああ清六さけ、まあお前も温泉(おんせん)に入らっせ、いい湯じゃが…。」
と、四平さが言っているので、これはたいへんと、清六さは四平さをやっとのおもいで、川から引っばり出し、家につれて帰りました。
 その夜から、四平さはひどいかぜをひいてねこんでしまいました。その上、毎ばん、毎ばんおばけのように大きなカワウソがゆめの中にあらわれて、手や足にかみつくので、高い熱(ねつ)を出してとても苦しめられました。
田平さはカワウソをいじめたので、カワウソの、のろいにかかったのでした。そのため、いじめたことを反省(はんせい)した四平さは、佐昧神社におそなえしておわびをしました。

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