小川温泉由来(ゆらい)(山崎)

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 書から四百年ほど前、黒部市の布施谷(ふせんたん)の小川のある寺に薬師如来像(やくしにょらいぞう)がおかれ、近くの寺々のほとりに、温泉がわきでました。そして、多くの人々の病気が、なおりました。けれども、人々は、薬師如来に感しゃすることもなく、温泉を大事にしませんでした。
 そのころ、山崎村羽入(はにゅう)に、青島武左衛門(たけざえもん)という若者(わかもの)が、住んでいました。武左衛門は、とても親こうこうで、病気の父と二人でくらしていました。
 雪のふるあるばんのこと、武左衛門は、いつものように父の体をさすったあと、ふとんに入り、うとうととしていました。すると、まくら元が急に明るくなり、薬師如来があらわれたのです。おどろく武左衛門に、薬師如来は言いました。
「武左衛門よ、布施谷の温泉を、山崎の湯のせのほとりにうつした。小川の谷のけわしいがけの下に生えている若なをせんじて、父の足をあたためるがよい。」
 朝になって、武左衛門は、さっそく、若なをもとめて家を出ました。武左衛門は、ふりつもる雪の中で、転んでは起き、起きては転び、くじけそうになりながらも歩き続けました。
 いったいどれくらい歩いたでしょう。ついにつかれはて、その場にうずくまってしまいました。
 そのとき、武左衛門は、指先にあたたかいものを感じました。見ると、雪の中に若ながあります。武左衛門は、なみだを流しながら、一心(いっしん)に若なをつみ始めました。するとどうでしょう。若なが生えているそばから、温かいお湯がわき出ているではありませんか。
「そうだ。このお湯のおかげで、若なが生えとるがや。きっと、この温泉も体の痛(いた)みに効(き)くにちがいない。ほんとうにありがたや。」
  武左衛門が、お湯につかると、体の痛みはとれ、傷(きず)まで治(なお)ってしまいました。すっかり元気になった武左衛門は、家に帰り、父の病気を治すことができました。
 その後、武左衛門の見つけた温泉は、たいへん体にきくということで、多くの人たちが来るようになったということです。

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